茶の湯の歴史を問い直す―創られた伝説から真実へ―

はじめまして。

「茶の湯の歴史を問い直す研究会」の事務局の「もちや文庫」です。

これから不定期ですが、研究会の活動内容で、

ご案内したい内容をお知らせさせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。


まずは、研究会の成果であります、現在書店やネットで販売されております

『茶の湯の歴史を問い直す―創られた伝説から真実へ―』

筑摩書房 2022年11月刊行

のご案内をさせていただきます。


これまでの由緒まみれの「茶の湯の歴史」を見直すために、

一次史料(同時代史料)を使い見直すと、

どのような茶の湯の歴史の見取り図が描けるのかを提示し、

これまでの研究上の問題を提起させていただきました。


美術史・文献史学・考古学・思想史などの14人の研究者が、

コロナ禍に二年以上かけて、オンラインでまじめに討論し、

書き上げた一冊です。


執筆者とタイトルは


総論 三笠景子 橋本素子

「茶の湯」の成立と展開 橋本素子

五山寺院と足利将軍家の饗応儀礼 白川宗源

中世禅宗寺院の堂内空間とその展開―三幅一対に三具足・五具足の成立 橋本素子

戦国大名の儀礼における喫茶への意識―毛利氏に対する饗応儀礼をとおして 梯弘人

堺における「茶会」の出現 田中仙堂

一六世紀大友氏領国における喫茶文化の諸相 荒木和憲

密教修法の茶と禅宗寺院の茶―自利利他としての茶 久保智康

兼好・正徹・珠光との思想と「茶の道」ー珠光「心の一紙」から『山上宗二記』へ 橋本雄

二次創作された東山文化の「和漢」―享保年間の「馬蝗絆」をめぐって 中本大

「和物茶陶」の発見と創造―「和漢の構図」の再検討 今井敦

茶道史研究の再構築に向けて 野村朋弘

茶の湯を創った青磁茶碗 三笠景子

福岡の中世における喫茶の一様相―那珂川市五ケ山東小河内・網取遺跡から 遠藤啓介

江戸時代前期の御成と中国陶磁器 徳留大輔

「砧」再考―青磁鳳凰耳花入の位置付け 佐藤サアラ

あとがき 新しい喫茶文化史の構築に向けて 三笠景子 橋本素子


です。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

茶の湯の歴史を問い直す

「茶の湯の歴史を問い直す研究会」 のホームページです。 本の出版やシンポジウムなどの お知らせをいたします。 一般向け論文集に 『茶の湯の歴史を問い直す』筑摩書房 2022年 があります。